空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

社会復帰カウントダウン

退院後5週間と1日

 先週、会社に電話をして復帰日を決めました。7月中旬過ぎに復帰する予定。いや、決定。

 わが社には休職期間の特別なルールもなく、ありがたいことなのですが、このまま家でのんびり(=だらだら)していたら、いつまでも復帰できないままになってしまいそうなので、ちょっと自分にカツを入れました。以前から希望を伝えていたように、時短の勤務にしてもらえそうです。ただし、勤務地はいままでどおりの都内の支社になるのか、より近いところになるのかはまだ未定です。フルタイムから時短になると、賃金形態も変わって時給支払い、ボーナスはほとんどなし(金一封でるかどうか)、交通費が全額出るのだけはありがたいけれど、結局手取りはかなり減ってしまう。かと言って夫の扶養には入れない程度のなかなか厳しい状況となります。仕方ないけど。

 少し前のブログで愚痴っていたことは、あきらめをつけました。当たり前ですが。仕事があるだけ(それも希望する事務系の)、恵まれているのだから良しとしなくては。

 

 体調はまあまあ。ダンピング症候群はほとんどなく、膵液漏の症状も治まって、食事もある程度は食べられるようになっています。

ただ、先週末、家族と回転寿司に行ったところで大失敗。ほんの2,3カンなら平気だろうと食べたら、ついうっかりよく噛まずに飲み込んでしまい、つまってひどい目にあいました。「小胃症状」と呼ばれる状態なのですが、胃がん手術後を扱った本にも詳しく出ているものは少ないです。「少量をよく噛んでゆっくり食べる」という基本中の基本を怠ったのですから、自分のせい(泣)。結局トイレに駆け込んで吐き戻して(汚い話でごめんなさい)、ようやく少し楽になりました。その後数日間、なんとなく胃がもたれるし、夜中に逆流は起こるし、まあ万全の体調とはちょっと言えないかな・・・

 

 本音を言えば、多少焦っているのです。このままあと数か月休んだりしたら、きっと私の仕事はなくなるだろう、また「仕事をする」という精神的体力が(肉体的体力は戻るとしても)なくなってしまうのではないか、と不安でもあります。(実際問題、現在の生活を維持するためには働かなくてはいけない、と言うところもあるのですけれどね)

 リンパ節への転移がなく、抗がん剤の必要もなしとされ、なんとなく本人は治ったつもりでいます。がん患者か?と言われれれば、そうではない、と思ってしまいます。だからと言って、健康体では決してない。3分の1になった胃と、油断すると不調を呼ぶ体とうまく付き合っていけるように模索中です。

 

 

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診断結果

 ようやく手術時の病理検査の結果が出ました。

40個以上のリンパ節を切除して、転移が認められたものはゼロ!

やっとやっと、ステージ1Aが確定しました。抗がん剤の必要もない、との診断。心からほっとしました。これから5年間、様子を見ていかなくてはならないけれど、ひとまず次のステップに登れたかな、というところです。

 先週の発熱もすぐに治まり、血液検査の結果も良好で、食欲も少しずつ戻ってきました。昨日は病院の帰りに、長崎ちゃんぽんを食べに行きました。小さいサイズを頼んでも量は半分以下しか入らなかったけれど、美味しくいただきました。

 ステージが確定したことで、気持ちも上向いてきました。さて、何から始めようかな。まずは体を動かすことから。積極的に「歩くこと」を始めようと思います。

 

 

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仕事復帰はいつ

 事前の予想より、体力の回復が思わしくなく、復帰を少し伸ばすことにしました。

今日、会社に電話して支社長にその旨伝えました。私の休職の直前に入った女性が、配置転換(支社内の)で、今まで私がやっていた事務の仕事をすることになったそうです。以前から聞いてはいたのですが、さらに事務方がいなければ支社内の仕事が回らないので誰かしらきちんと引き継いでほしいと思っていたのですが、だから、良かった。良かった、けれど複雑な気持ち。そうか、もう私の仕事はないのだなあ、と。休職していても、退職勧奨されるわけではなく、時短のパート勤務に変更の希望も伝えてあるので、恵まれているのでしょう。パートになったら、現金を扱う今までの事務の仕事はできないと以前から言われているので、それは納得しています。決まり事ですから。さらに、勤務地ももっと近くの支社になるかもしれない、と電話で言われ、ありがたいと思う反面、7年間働いた今の支社にはもう不要な人間なのだ、と言われたような気がして、とても落ち込んでしまったのでした。落ち着いて考えれば、辞めないで済むように配慮してくれているのだから、ありがたいこと。そう、そうなんですが。いろいろ苦労してきたのになあ。今の支社の立ち上げの直後から形を作ってきたのになあ。などと詮無いことばかり頭の中をよぎるのでした。本日はただの愚痴でした。失礼いたしました。

 

 

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今日の食事

 退院後2週間と6日

 

 【今日の食事】

 朝    フレンチトースト(食パン6枚切半分)、ポタージュ

      ゴーヤチャンプルー(昨夜の残り)3口くらい

 おやつ  ハーゲンダッツのミニカップ 半分

 昼    カップヌードルミニ(カレー)・・・久しぶりに食べた

 おやつ2 パイナップル(小さいカット4切れ)、コンビニおにぎり 1個

 夜    フレンチトースト(朝の残り6枚切半分)、ミニトマト2個、紅茶

 

 今日は夫が出張なのでひとり。で、このようにインスタントと炭水化物ばっかりのひどい食事です。一度に一人前は食べられないので、少しずつ何回かに分けて食べます。個人差はあると思うけれど、胃を3分の2取ってもこのくらいは食べられるのでした。いや、これしか食べられないと言うべきか。

 先週は熱を出したりして、ほとんど食べられなかったけれど、体調が戻りつつあるので食事も普通になりつつあります。でも、体力が落ちたまま・・・ちょっと動くとへろへろになってしまいます。

 へろへろを押して、自転車で美容院に行ってきました。入院以来のぼさぼさ頭をカットしてすっきり。気持ちもすっきりしました。

 

 

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2週間過ぎたけど (おまけ 入院費のことなど)

 退院後2週間と3日

  月曜日の深夜、突然の寒気がし熱がぐんぐんあがって39度を超えた。折あしく夫は出張中。娘たちも帰ってしまったので私ひとり。羽毛布団にくるまって、冷えピタとアイスノンをしてがたがた震えていた。朝になるのが待ち遠しかった。苦しくてほとんど眠れなかった。

 朝になり、タクシーを呼ぼうと近隣の10社くらいにかけたが、全部ふられた。これだから田舎は(泣)。熱は38度台に下がってはいたが息苦しい。体を引きずるようにして、バス停まで行きバスに乗って隣の市のターミナル駅までたどり着いた。そこからタクシーに乗り換え、ようやく病院へ。

 予約外なのですが、と総合受付で予約外受診の発券をしてもらい、いつもの消化器外科の外来へ。そこで受付のお姉さんに「事前に電話をしましたか?」と怒られる。

夜中はひとりで高熱でうなっていたんだ、朝だってすぐバスが来て、車内からかけられなかったんだよ~。

それでも、「2週間前に退院して本当は明後日が受診日なんですけど、高熱が出たので。あと、入院中に肺動脈に血栓があると言われているので」と言うとそれはすぐに伝えてくれたらしい。看護師さんが急いでやってきて、車いすに乗せられた。奥の処置室のベッドに寝かされ、さっそく点滴。

主治医の先生がちょうどいらした日でラッキーだった。(ときどき外勤もなさるので)

CTスキャン車いすで看護助手さんに連れて行ってもらい、寝たまま血液も採られて、予想よりずっと早く診察を受けることができた。

術後に一時期、膵液漏(手術中に膵臓の表面に小さな傷がついて膵液が腹腔内に漏れ出すこと)の症状があったのだが、入院中にそれは改善されたとの退院時の説明だった。

今回、CTを見た結果、やはり膵液漏が確認され、そこに菌が入って感染症を起こしたとのこと。抗生物質を処方されて、「また(予定通りの)明後日診せてね」と。

血栓があったから、最悪肺炎かも再入院かもと不安だったがそうではなくてほっとした。ついでに入院延長の原因だった血栓はCT見る限り消えているとのこと。ホント?

 

 抗生物質が良く効いたようで、熱は翌日には平熱に下がりほっとした。ただし、バス乗り継ぎで病院へ行ったのはかなり体にこたえた。家事もあまりできず、ずっとソファに横になって本を読んだりテレビを見たり、居眠りしたりしていた。

 そして木曜日に予定通りの診察。手術時の病理検査の結果がまだ来ていないので、続きの薬を処方されて、来週の受診を予約して終わり。検査結果がまだなので、保険会社に提出する診断書が発行してもらえなかった。早くしてほしいなあ・・・

 

 ところで、入院費は退院時に請求書ができていなくて、一週間後くらいに自宅あてに送られてきた。事前に高額療養費の「限度額適用認定証」の申請をしておいたので、支払額は個室の費用を除くと、おおよそ7万5千円くらいだった。(内訳は、治療費・投薬・手術など、食事代・寝巻代および消費税 入院期間15日)。これがあって助かった。でないと、後から高額療養費で補てんされるとは言え、一時的に大きなお金が出ていくことになったから。以下、ご参考までにリンクを。

  医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

 支払いはクレジットカードで。個室費用はがん保険で充当するつもりだから、なんとかカードの引き落とし日までに保険金が入金されてほしいものだ。

 そんなこんなで、今週は体力がめっきり落ちた。胃もたれも続いていて、食欲も落ちた。おかげで術前より体重が5.5キロ落ちた。落ちてばっかり・・・

体調が良くないと気持ちもしずみがち。早く元気になりたいなあ。

 

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第二段階

 昨日、一か月滞在して支えてくれた次女が県外の自分の家に帰った。

3歳の孫ちゃんとふたり、私が入院中も家事や雑事だけでなく、気持ちの支えになってくれた。特に、お父さん(夫)は、一人にならずに済んだから、気持ちがまぎれずいぶん助かったと思う。私の想像していた以上に、夫は消耗していたらしい。本当に助かった。ありがとう。

 

 昨日、次女親子の荷物がすっかりなくなった家の中はなんだか広くてがらんとした感じがした。おしゃべりなふたりがいないととても静か。寂しいと同時にすこしだけほっとする。(孫の夏帽子の句ですね)

 これからは家事は基本的に私がやることになる。リハビリ第二段階かな。動き過ぎないでね、と次女に釘をさされてしまった。はい、のんびりゆっくりやりますよ(o^―^o)

 

手術、入院についての記事を日付をさかのぼって少しずつ書いています。

よろしければ、カテゴリ「入院・手術」でご覧ください。

 

 

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逆流性食道炎

術後3週間と3日

 

 術後の後遺症のひとつに、胃液や腸液が食道に遡って食道を荒らす逆流性食道炎がある。いろいろな本にも必ず載っている。

本によれば「胃を全摘した人、または噴門側を切除した人に特に起こりやすい」とのことだった。私は幽門側の切除術を受けたので、ダンピング症候群などと違って、あまり自分のこととしては考えていなかった。

 それが、突然きた。明け方、熱いものがこみ上げてきて、喉が焼かれるような刺激があった。咳き込んで止まらない。トイレに駆け込むも、吐けない。吐くものがない。リビングに這っていって参考書を開いて、対処法を探した。まずは水を飲むこと。上半身を高くして安静にすること。りんごを食べるとペクチンの作用で粘膜を保護するので良い・・・などなど。りんごを剥いて、夜中の台所でもそもそ食べて、水を飲んでまた横になった。

 翌朝まで、喉の違和感が残って食欲がまるでない。(もともと空腹感は以前のようにはないのだが)やれやれこんなのが続くのか、と気持ちも下向き。

ここ5日間ほど便秘なので、その不快感もあって何もする気が起こらない。

参考書によれば、「便秘が続くと(おなかのなかの)内圧が高まって、逆流しやすい」とか。ああ、ぴったりなのね。

 幸い、逆流症状は1回だけでその後は起きていない。どんな後遺症も、起きる可能性はゼロでないと今更ながら実感した。まだまだだなあ。

 

今回の参考書はこちらです。

胃の手術をした患者さんの会がまとめた個々の体験記なので、とても個人的な意見もあり、広く一般的にあてはまることばかりではありませんが、ヒントにはなります。

きちんと医師が監修をされているので、医学的な情報も載っています。

最新胃を切った人の後遺症―解説と体験者の知恵

最新胃を切った人の後遺症―解説と体験者の知恵

 

 

 

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