空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

父を送る

 母が逝って7月末でまる3年。

まさに後を追うように(3年待つことができず)、父が逝った。

施設をいくつか変わり、最後はホスピスで静かにいってしまった。

基礎疾患は肺だったが、癌ではなく、長年の喫煙のせいで機能不全に陥ったことが引き金となったようだ。ただ、だんだんに弱っていったから、老衰ということだ。

 お気に入りだった職場(父は専門職だった)近くの街中の老人マンションに、体調悪化が重なっていられなくなり、医療スタッフが充実したホスピスに移って数か月。

あっという間のような、よく頑張ったと言えるような最期だった。

 新型コロナのせいで、首都圏の緊急事態宣言が解除された6月、夫と二人で新幹線で会いにいったのが、最後となった。

 7月に入って、妹から「もしかしたら危ない」と連絡を受け、また新幹線に乗ったが、「今、呼吸が止まりました」と、ラインをもらったのは、まだ車中にいる時だった。

 父は仕事に打ち込んだ人生で、特に早くに家を離れた私は家族旅行などの記憶はあまりない。

でも、やさしいひとだった。常に弱者の立場に立ち、仕事を続けてきたひとだった。

お父さん、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

 

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海外旅行にはいつごろから行けるようになるか

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今は無きバニラエアの窓から。高雄に続く山並み。2015年。



 何を言っているのだ、そんなことは次の次のずっと先だ、緊急事態宣言解除されたばかりなのに、東京アラートも出たというのに、贅沢な話をするんじゃない。

・・・そんな非難が聞こえてきそうだ。

しかし、私にとっては大きな問題だ。なんといっても旅行会社の契約社員なのだから。

 仕事は3月からずっと休みである。業界全体が沈黙せざるを得ない今、呼吸ができるようになるのはいつだろう。

EU域内で少しずつ、国境封鎖解除が検討されているという。ベルギー在住の友人からは「6月15日からEUの国境封鎖が解ける(らしい)」との情報。本当か?

とは言え、日本人は(原則)どこへも出られない。日本人を入国させてくれる国もほとんどない現状。国内旅行でさえ、ままならないのだから、航空機に乗って海外に行くなど、夢のような話だ。

 秋には仕事の契約更新がある。私のような立場ではここで「雇い止め」になってしまうのではないかと、今ものすごく不安だ。そもそも会社の体力がそこまでもつのだろうか。

 当たり前だったことが凍結してしまい、不可能になった。

今は日本中、どこでもそういう事態になっているし、こと旅行業に限ったものではない。わかっている、わかっているけれど、しんどい。先が見えない。耐えていけば、いつかは終わる、そう思いきれない。まずいなあ、ちょっと参ってきたかな。

 

惰性の毎日

 もはや、惰性の毎日だ。家事→食事→晩酌→寝る。

パン焼きも片づけも飽きた(飽きるほどはやっていない)

雇用調整助成金で、2か月以上休んでいても満額ではないとは言えお給料はいただける。

介護が必要な老親も近くにはいない。(遠方なので、行くことができない。弟妹に任せきりである)

今すぐ食べるのに困るわけでもなく、罹患したわけでもなく、それで鬱々としているのは、贅沢な悩みと言われても仕方ない。

 旅の思い出をまとめようかとも思ったが、進まない。夢のような日々だったな、と思い返してはため息をついている。

 苦手な庭仕事(ガーデニングなんて言うのもおこがましい)に少しだけ手をつけ、プランターに花を植えたりしている。今年は薔薇がきれいに咲いた。ほぼほったらかしに近いのに。

 気持ち、切り替えなくては。緊急事態宣言もそろそろ解除されそうではあるし。

 

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手術後の後遺症(3年経って)

 胃がんの手術を受けてから、もうすぐまる3年となる。

術後すぐは膵液漏などの合併症があってつらかったが、転移がなかったので抗がん剤を使うこともなく、好調な回復だった。

ただ、胃を切った人につきものの「ダンピング症候群」とは、しょっちゅうお付き合いがあり、油断して早く食べたり、食べるものによっては症状が出て、苦しむこととなる。なぜか、左鎖骨下が痛くなり、左側の鼻だけ鼻水が出て、あとはひたすら苦しい。食べてすぐの症状なので「早期ダンピング症候群」となる。

 食後2,3時間で発症するという「後期ダンピング症候群」(血糖値の急激な変化で低血糖症状となる)は、ほとんど起きていない。ただ、書籍の説明どおりにはいかないようで、早期か後期かよくわからないこともある。もはや一生の付き合いになりそうなので、あきらめて自分にあった食べ方、食べ物を選んでいくしかない。

ともあれ、なんでも食べられるし、お酒も飲めるし、ありがたい。

 なんて思っていたら、この頃になってできてきたのが消化液(胃液たまに腸液)の逆流。だいたい、明け方に胸が焼けるような感覚がして目が覚める。「胸やけ」とは胃がむかむかすることかと思っていたのだが、本当に「焼ける」ようなじりじりした感じがするのだ。ああ、不快、苦しい。よくある後遺症なのだそうだが、今までそれほど自覚がなかった。来月は定期検査だ。主治医の先生に相談できるいい機会だけれど、今、このタイミングで大きい病院に行くのはどうなのだろう。正直、怖い気がする。

 

 外出自粛で、おとなしく家にいる。息抜きに歩いて近くのスーパーに行くくらい。

しかし、今朝テレビとツイッターで江の島や大洗海岸の「賑わい」画像を見た。

「三密」じゃないから出かけていい、とか なんという自己中な考えだろう。

 

基本は感染している、という前提で行動すべきなのに。このままではどうなるのか、5月6日過ぎたら、一斉にウィルスが消え去るわけでは全然ないよ!

家で過ごそう

 緊急事態宣言に伴い、仕事は全休。一時的に疑似専業主婦となっている。

家で過ごす日々。夫はオフィス一時閉鎖でテレワーク。私は休み、夫は仕事。

夫婦がさして広くもない家でほぼ24時間顔を突き合わせている。ストレスたまるかなと危惧していたが、それほどでもない。自分のことは概ね自分でやるひとなので、助かった。コーヒーも自分で淹れるし(お互い飲みたいときは相手に声をかける)。これが、仕事オンリー身の回りのことは妻任せ(私の世代ではまだまだ多いだろうたぶん)という人だったら、きっと耐えられないだろうと思う。

 夫はリビングのソファで仕事をしていたが、姿勢が低くて疲れるというので、和室に書斎コーナーを臨時に作り、今日から移動した。私の定位置はダイニングテーブルなので、ふすまを閉めればお互いも見えず、気にならない。快適快適。

 ニュースを見れば、政府にも無責任に煽るマスコミの報道にも自粛を無視して勝手なことする人の話題にも腹がたつので、見る時間を減らした。

 ずっとしまい込んでいたホームベーカリーを出してきて、久々にパンを焼いた。

布マスクを自作したが、追加で作る予定だ。

4トラベルの旅記録を書きたいと思いつつ、まだ手がついていない。

十二国記』は7巻で足踏みしている。

パソコンの「お気に入り」を整理した。

台所の丁寧掃除をした。

サボっていたフランス語も再開した。

 

さて、あとは・・・ともかく家で過ごすのだ。

 

#stayhome  #家で過ごそう

はてなは未だにハッシュタグに対応していないのか。遅すぎる!)

 

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浄土ヶ浜の松林で。2019年5月。またいつか旅に行けますように。

 

停止

 新型コロナウィルスの影響で、仕事に大きく影響が出ている。

仕事は旅にかかわるものなのだ。

あすから計画休業となる。週に3日くらいの出勤となる。

仕事はともかく、いろいろ考えると本当にしんどい。

どうか一日も早く終息しますように。

感染した方々が一日も早く回復しますように。

 

 苦しいときは神頼み。

千葉県佐原市 香取神宮にて。