空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

平穏な一日

 昨日は朝、まさかの雪模様。雪がやんでも冷たい雨が降っていた。

今日は朝から晴れ。リビングの遮光カーテンを開けるとぱっと明るくなる。晴れると気持ちも上向く。我ながら単純だなあと思うけれど、朝のすっきりした日の光を浴びるとやっぱり気持ちがいい。

 こんな時間を持てるようになるとは。普段は通勤のため5時半起きで、夫より早く家を出て、残業すると夫より帰宅が遅くなることもままある。

夫を送り出し、朝日のあたるリビングでゆっくりコーヒーを飲む、時間に追われないそんな暮らしが憧れだったのだけど、それが実現したのが病気のせいだとは皮肉なものだ。

 ともあれ、すべての検査が終わり正式に手術日が決まるまでは、体調管理・体力温存のため有給休暇を消化してのんびりとしている。人手が足りないので、その分会社には迷惑をかけているのだけど。有給を使い切ったら休職。傷病手当で給料は6割支給とのこと。共働きとはいえ、生活が楽なわけではないので、収入減は痛い。いっそう引き締めていかなくては。楽天的な私は家計に関してもわりとのんきにしてしまうので、いまこそ反省の時だ。

ただ、これからかかるであろう高額な医療費については、がん保険に入っていたので、当面なんとかなりそうだ。社会保険の方も、限度額認定申請をしてあるし。

 

 【ブログのこと】

 「にほんブログ村」に登録してみたら、思いのほか訪れてくださる方がいてびっくりしました。お立ち寄りありがとうございます。

胃がん」で検索してくださった方には情報がなくてごめんなさい。まだまだこれからです。

こちらからもいろいろな方のブログ(胃がんだけでなく)を読んでいます。共感したり、驚いたり、なるほどと思ったり、考えさせられたり。更新が待ち遠しかったりします。ちょっと世界が広がったような気持ちでいるこの頃です。

 

 


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晩白柚

 お土産に大きな晩白柚(ばんぺいゆ)をいただいた。

大きいでしょう?

中身を食べて、黄色い皮はマーマレードに、白いワタの部分は砂糖煮に。

刻んで刻んで茹でこぼして、水で晒して。なかなか手間がかかるけど、家じゅういい香りで出来上がりが楽しみ(^^)

 

診断後の気持ち

 いろいろな方の闘病記、また癌にまつわるブログを読むと、がんだと診断された時の心持は、当然のことながらひとそれぞれだ。

頭が真っ白になった、手足が震えてまともに話を聞けなくなった、冷静に受け止めた・・・私はと言えば、かかりつけ医の先生に電話であっさりと言われたものだから、普通に「はい、そうなんですね」と受け答えしてしまって、後になって考えれば妙に冷静だったように思う。夫にはすぐに lineで知らせたけれど、帰宅した時に改めて話したときにはさすがに平気ではいられなかった。

 今の状態は最初の胃潰瘍が治ってきたらしく痛みもなければむかつきもない。ほぼいつもどおり元気なので(以前よりやや食欲がなくなった・・・もともとくいしんぼうなのでその点はどうかな)どこが病気なの?と思うくらい。気持ちももはや平静だ。悪い方に考え始めるときりがないので、あえて考えない。楽天的な性格が幸いしているのかもしれない。

ネットでがんについて調べたり、ブログを読んだり、本を読んだり、(漫画を読んだり、)普通に家事をしたり、ちゃんとご飯を作ったりしている。我が家はずっと共働きで、ここ数年は子供たちがみんな独立して二人暮らしなので、残業で遅くなるとお弁当だったり、お惣菜を買ってきたりしていたけれど、時間のある今はきちんと夕食を作っている。おかげでおかずが一品多くなり、量が多くて太ってきた、と夫からクレームがついたり(笑) あとはただひとつ、お酒が飲めないことがツライなあ、なんて。

 開腹はいやだなあ。10年前に子宮筋腫で開腹しているから痛いのはわかっている。あの時はつらかった。ずっと微熱がつづいたし。10年経っての医療の進歩に期待しよう。あまり痛みが続きませんように。

 ときどき思うのは、ああこちら側に来てしまったなあということ。がんを患っている側に。多くの人は、毎日生まれているというがん細胞をちゃんとやっつけて健康でいるのに、私は失敗したんだなあ、と。煙草も吸わないし、お酒だって適量しか飲まないし、食生活も気をつけていたのにね。・・・繰り言ですね。今は腹を決めて闘うしかない。ガンバルヨ。(闘うな、という本もあるけれど、今はそういう段階ではないと思っているので)

 


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胃がんの本

 胃がんと診断されてから、何冊かの本を読んだ。胃がんについてのもの、がん全般についてのもの、体験された方の闘病記など。ずいぶん参考になり、覚悟を決める助けになったように思う。

 

『家族が「がん」になったら知っておくべきこと』 

この本は実は、一昨年母がすい臓がんと診断され、手術をうけることになった時に買って読んだ本。まさか自分のために読むことになるとは思わなかった。

  

 『胃がん 国立がん研究センターのがんの本』

胃がんについて総合的にとてもわかりやすく書いてあった。

胃がん―治療・検査・療養 (国立がん研究センターのがんの本)

胃がん―治療・検査・療養 (国立がん研究センターのがんの本)

 

  

胃がん手術後の生活読本』 

まだ手術日も決まっていないけれど、予習として。

胃がん手術後の生活読本

胃がん手術後の生活読本

 

 

来週のCTスキャンの結果が出なければ、正式な手術の術式や、手術日も決まらない。

体調は良好でどこが病気なの?という感じで、なんとも落ち着かない。

それでも、この体の中にがん細胞が生きているんだ・・・信じたくないけれど。

 


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検査の結果

 今日は先日の内視鏡検査の結果を聞く日。

朝いちばんで、夫と消化器内科に行った。早い時間にもかかわらず、待っている人が結構多かった。予約時間をしばらくすぎた後、名前を呼ばれて診察室へ。

 結果。早期胃がん。粘膜下層まで届いている(軽いほうから二段階目。SM)大きさは24ミリ。内視鏡でとれるかとれないかのぎりぎりだが、低分化腺癌、印環細胞がんらしく(進行しやすい)、将来的なことを考えると胃の摘出手術にした方が良い、との先生の判断だった。丁寧に説明をしてもらい、こちらの質問にもわかりやすく答えていただき、良い先生だった。

「今、院内紹介状を書きますから、このまま外科へ回ってください」と言われた。

木曜日は先生の診察日ではなかったのだが、食道胃腸外科の新患受付の日のため、わざわざ今日にしてくれたらしい。出直さなくて済んだ。ありがたい。

本当は内視鏡での除去を期待してはいたのだが、先々のことを考えると仕方がない。

「僕の親なら迷わず手術を勧めます」と言われたのがストライクだったかも。

はっきりと「とってしまえば将来の憂いがずっと少なくなります」と言ってくれたのもありがたかった。

 その後、改めて外科の初診手続きをして、食道胃腸外科で説明を聞いた。

説明をしてくれた先生も丁寧でわかりやすかったのだが、新患に説明をする担当のみということでちょっと残念。

CTスキャンバリウム検査の予約、入院の仮予約(まだ手術の日も決まっていないのに仮予約とその前の指導、呼吸法リハビリとか、口腔ケアとか)。

今日中にできる血液検査、レントゲン検査ほか、様々行って、結局病院を出たのは4時近くだった。まさに一日仕事だ。

 

 ほぼ予想はしていたが、やっぱり手術になった。

それにしても、来週CTスキャン、その結果説明が再来週。さらにそれからすぐ手術という訳ではないらしいから時間がかかる。そんなに引き伸ばしていていいの?

もっとも緊急性がないから、そのようなスケジュールなのかもしれない。不安ではあるけれどね。

 

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友達と会う

 とても久しぶりに高校時代からの仲のいい友達が集まった。

上野で懐石ランチをいただき、そのあとは谷中墓地を抜けて、谷中界隈をさんぽした。

朝倉彫塑館を見て、谷中ぎんざをひやかして、千駄木の美味しいアップルパイを買って、満足な一日だった。

もう40年以上の付き合いの友達。何年かに一度くらいしか今は会えないけれど、4人揃うと話は尽きない。

 別れ際に病気のことを話した。元気になってまた会おうね、と励ましてくれた。

本当に元気になって、またみんなで美味しいものを食べてたくさんおしゃべりしたい。

 

歯の手入れ

 がんの告知を受けてから、闘病記や体験した方のブログをいろいろと読み漁っている。その中で、入院前には口の中のケアが大切だということを知り、歯医者に行くことにした。

 近所のある歯科医院をネットで調べると、ネット上から予約ができることがわかった。便利なものだ。で、さっそく行ってきた。

ずっと歯石の除去とかしていなかったから、ちょっと恥ずかしいくらいの口の中。時期未定だが確実に入院の予定だと伝えると、虫歯の治療は後日予定が立てられるようになってからで、まずはクリーニングをしましょう、ということになった。

歯科衛生士さんが丁寧にクリーニングをしてくれて、とてもさっぱりした。こんなに時間をかけてもらったのは初めて。それだけ汚れがたまっていたということか・・・(恥)。

 検査の結果は来週。それまでできることを少しずつやろう。