空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

診断後の気持ち

 いろいろな方の闘病記、また癌にまつわるブログを読むと、がんだと診断された時の心持は、当然のことながらひとそれぞれだ。

頭が真っ白になった、手足が震えてまともに話を聞けなくなった、冷静に受け止めた・・・私はと言えば、かかりつけ医の先生に電話であっさりと言われたものだから、普通に「はい、そうなんですね」と受け答えしてしまって、後になって考えれば妙に冷静だったように思う。夫にはすぐに lineで知らせたけれど、帰宅した時に改めて話したときにはさすがに平気ではいられなかった。

 今の状態は最初の胃潰瘍が治ってきたらしく痛みもなければむかつきもない。ほぼいつもどおり元気なので(以前よりやや食欲がなくなった・・・もともとくいしんぼうなのでその点はどうかな)どこが病気なの?と思うくらい。気持ちももはや平静だ。悪い方に考え始めるときりがないので、あえて考えない。楽天的な性格が幸いしているのかもしれない。

ネットでがんについて調べたり、ブログを読んだり、本を読んだり、(漫画を読んだり、)普通に家事をしたり、ちゃんとご飯を作ったりしている。我が家はずっと共働きで、ここ数年は子供たちがみんな独立して二人暮らしなので、残業で遅くなるとお弁当だったり、お惣菜を買ってきたりしていたけれど、時間のある今はきちんと夕食を作っている。おかげでおかずが一品多くなり、量が多くて太ってきた、と夫からクレームがついたり(笑) あとはただひとつ、お酒が飲めないことがツライなあ、なんて。

 開腹はいやだなあ。10年前に子宮筋腫で開腹しているから痛いのはわかっている。あの時はつらかった。ずっと微熱がつづいたし。10年経っての医療の進歩に期待しよう。あまり痛みが続きませんように。

 ときどき思うのは、ああこちら側に来てしまったなあということ。がんを患っている側に。多くの人は、毎日生まれているというがん細胞をちゃんとやっつけて健康でいるのに、私は失敗したんだなあ、と。煙草も吸わないし、お酒だって適量しか飲まないし、食生活も気をつけていたのにね。・・・繰り言ですね。今は腹を決めて闘うしかない。ガンバルヨ。(闘うな、という本もあるけれど、今はそういう段階ではないと思っているので)

 


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