空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

これからどうする

 ずっと時間がほしかった。毎朝5時半に起きて、夫より早く家を出る。

都内まで片道90分の通勤。9時間拘束8時間実働の職場だったから、帰宅するのは残業なしで最速18時半過ぎ。我ながらよく続いたと思う。病気をして手術をして、もはや以前のような勤務は無理だと思った。夫にも強く反対された。

 正社員で11年やってきた。それまでパートや派遣社員でつないできて、40代半ばで見つけた事務系の正社員だったから、本当にラッキーだったと思う。それを手放すのは、本当はとても残念だ。もはや、事務系の仕事につくことはできないだろう。体力を考えると、立ち仕事よりは楽なのだけれど。

 以前の記事にも書いたように、今の会社では、希望した時短の勤務は難しそうだ。実際、時短勤務者(と言っても7時間実働)の募集はかけているそうだ。ただし、11時から19時までの勤務。それでは困る。

 結局、辞めざるを得ないのではないか、と思い始めている。

辞めて、すっきりして、旅にでもでようかと。

実際はそんなのんきな話ではない。病院の証明書発行にものすごく時間がかかっているので、社会保険傷病手当金もまだ申請できていない。辞めるとなると、おそらく「自己都合」扱いとされ、失業保険がおりるには3か月待たねばならないだろう。夫の扶養に入って、当面はやっていけるだろうが、その先、老後の備えをどうしよう。我が家は驚くほど貯えがない。(いばることではない・・・)普通なら旅どころではないのだろう。今までずっと共働きだったから、4人分の教育費の山をようやく越え、ここ数年はそこそこやってきたのだが。

 どちらかというと『アリとキリギリス』のキリギリスなので、人生楽な方に流れてしまうのだ。それなら自分のせいでしょう?

 いろいろと頭のなかでぐだぐだ考えながら、気持ちは行きつ戻りつしながら、実はほとんどもう決めてしまっている。いや、自分はそうするだろうと思っている。

会社を辞めて、時間を手に入れて、旅に行く。来年早々、娘の二人目の子どもの出産があるからその手伝いにも行く。それが済んだらパートを探そう。近くのスーパーのレジでもいい。昔取った杵柄、なんとかなるのではなかろうか。

 ここ数年、いろいろなことがあり過ぎる。流れに流されるなら、それも良いのかもしれないなどと思ったりしている。

 

 

#guam 2015

社員旅行にて

 


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