逆流性食道炎
術後3週間と3日
術後の後遺症のひとつに、胃液や腸液が食道に遡って食道を荒らす逆流性食道炎がある。いろいろな本にも必ず載っている。
本によれば「胃を全摘した人、または噴門側を切除した人に特に起こりやすい」とのことだった。私は幽門側の切除術を受けたので、ダンピング症候群などと違って、あまり自分のこととしては考えていなかった。
それが、突然きた。明け方、熱いものがこみ上げてきて、喉が焼かれるような刺激があった。咳き込んで止まらない。トイレに駆け込むも、吐けない。吐くものがない。リビングに這っていって参考書を開いて、対処法を探した。まずは水を飲むこと。上半身を高くして安静にすること。りんごを食べるとペクチンの作用で粘膜を保護するので良い・・・などなど。りんごを剥いて、夜中の台所でもそもそ食べて、水を飲んでまた横になった。
翌朝まで、喉の違和感が残って食欲がまるでない。(もともと空腹感は以前のようにはないのだが)やれやれこんなのが続くのか、と気持ちも下向き。
ここ5日間ほど便秘なので、その不快感もあって何もする気が起こらない。
参考書によれば、「便秘が続くと(おなかのなかの)内圧が高まって、逆流しやすい」とか。ああ、ぴったりなのね。
幸い、逆流症状は1回だけでその後は起きていない。どんな後遺症も、起きる可能性はゼロでないと今更ながら実感した。まだまだだなあ。
今回の参考書はこちらです。
胃の手術をした患者さんの会がまとめた個々の体験記なので、とても個人的な意見もあり、広く一般的にあてはまることばかりではありませんが、ヒントにはなります。
きちんと医師が監修をされているので、医学的な情報も載っています。