空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

旅立ち

 高熱を出したり、胆石を疑われたり、どうなることかと思いましたが、なんとか出発です。

ほぼ2週間、半分ひとり旅、半分はふたり旅。

どうなることやら、トラブルも楽しみつつ行ってきたいと思います。

実は、家から駅まで歩く道で足首をひねってしまった……出発早々思いやられますが…(^_^;)

何はともあれ、行ってきます。

 

 

『きのう何食べた?』

 お分かりの方はすぐお分かりでしょうが、よしながふみさんのマンガです。

少し前の作品なので、いまさらながらなのですが現在進行形で読んでおります。

ふふふ、面白い!kindleで全巻大人買いしてしまったので、今日一日たっぷり楽しめます♪♪

 

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

 

 

前回の記事に書いた「萩尾望都 SF原画展」の販売コーナーで、こんな本を見つけてしまったのです。

 

愛するあなた 恋するわたし: 萩尾望都 対談集 2000年代編

愛するあなた 恋するわたし: 萩尾望都 対談集 2000年代編

 

 萩尾望都先生の対談集は、対談の行われた年代別に4冊出ていて、その中でも目に飛び込んできたのがこの一冊でした。え、大和和紀? え、清水玲子? え、恩田陸?・・・うわあ、もう買うしかないでしょ、これ。ということで即購入。まあ、一番初めに惹かれたのは大和和紀先生との対談なんですけどね(その年代ですから)。清水玲子先生との美少年対談も面白かったなあ。大御所の漫画家さんが話しているというより、ふつうのマンガファンが好きな美少年キャラクタについておしゃべりしているみたいで。

 よしながふみ先生も対談のお相手のおひとりでした。よしなが先生と言えばBLも書いてらっしゃるのですが、私は現代のBLはちょっと苦手なので、(でも『トーマの心臓』も『ロンド・カプリチオーソ』も『イブの息子たち』も『摩利と新吾』も好きですが。いや、BLではないか??)『大奥』しか読んだことがありませんでした。『大奥』はすごいドラマだし、面白いし、絵もとてもきれいだし、好きな作品ではあるのですが、少々重い。読んでいてつらくなったりする。でも、表題の『きのう何食べた?』は、青年誌に連載されていたせいか、楽しく読めてとても面白い。おまけに毎回一食分のそろった献立のレシピが登場するので、あとからノートにまとめちゃおうかしら、なんて考えてもいるのでした。

 

 私は自分のプロフィールには「趣味は読書と旅」などと書くことがあるのですが、本当に「本の虫」だったのは3歳くらいから小学校低学年まで。本さえ与えておけばおとなしい子だったそうです。しかし、小学3年生くらいにマンガと出会ってしまって、嗜好は斜め方向へ。アーサー・ランサムとかメアリ・トラヴァースとか欧米の児童文学は結構読みましたが、いわゆる日本の「名作」と言われるもの、漱石とか鴎外とか太宰とかには手を出さず、マンガと少女小説(1960年代とか70年代にはそういうジャンルがあったのです)ばかり読んでいたようです。(などと少々あいまいに書くのはいわゆる「読書家」の皆さんの前で本について語るのは、やや肩身が狭いからなのです)

三つ子の魂百まで、いまだに少女漫画からは離れられず、いや正確にはまた戻ってきて最近とみに読む量が増えております。昔の作品も絶版になっていてもkindleで読めるものもあるし。体調崩して家にいるようになってから、いったいいくらamazonにつぎ込んだことやら・・・(オットには内緒です、はは)。ちなみに今年の大収穫は、樹なつみ先生と岩本ナオ先生の作品です。一時期、ほとんどマンガを読まなかった頃に、こんなに面白い作品が!と非常に嬉しかった。『花咲ける青少年』も『八雲立つ』も良かったなあ。

 

 話が戻りますが、萩尾望都先生の対談集は年代別にこちらです。それぞれテーマや対談のお相手の分野が違っていて興味深いです。

 

マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編

マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編

 

  手塚先生ですよ、水野英子先生ですよ、石ノ森章太郎先生ですよ!すごくないですか?そのほかの方もそうそうたるメンバーですが。

 

 

コトバのあなた   マンガのわたし   萩尾望都・対談集   1980年代編
 

  こちらは、光瀬龍先生とか野田秀樹さんと、なんと吉本隆明さんまで(ばななさんのパパですね)

 

 

 当然ながら、ぐっと現代に近づきますね。巌谷國士先生まで入っていて驚き。

 

2000年代編の『愛するあなた、恋するわたし』は2000年代に入ってからの対談をまとめて2014年に出版されています。次の2010年代のものが待ち遠しいです。ぜひ、出していただきたいものです。

 

  実は二日間ほど大熱を出し、病院に行ったら胆石の可能性あり、と言われ大いに落ち込んでいたのでした。石はとても小さいかすでに流れたかで超音波検査でも見えなかったのですが、あまりの苦しさに月末の旅行は断念か、と泣きました。そこを救ってくれたのが、マンガだったわけです。熱も下がったし、元気も戻りつつあるし、もしかしたら行けるのでは?来週の検査まで、おとなしく待つことにします。だめだったら・・・その時はその時、元気になったら絶対行くぞ!

追記:『きのう何食べた?』ではジルベールがツボでした(笑)

 

 

リセット

 正式に退職が決まったわけだが、さて、これから何しよう。

月末には旅に出ることが決まっているけれど、帰ってきたそのあとは?

友達が多い方でもないし、子どもたちは元気にやってくれていればいいなあ、と思っているから、ばあばとして何も行事がないところででしゃばるつもりもないし。

 夫に「これから何しよう?」と言ったら、「写真でも撮れば?毎日散歩して身の回りを撮って、腕が上がるようにすれば?」と言われた。そうか、なるほど。写真を撮るのは好きだけど、上手ではない。腕が上がるよう、練習するかな。

介護する老親も、孫の世話もさしあたってないので、申し訳ないくらいの暇人になりにけり・・・

 

 仕事を辞めるというのは、自分自身が思っていた以上に区切りになったようで、いろいろリセットしてみた。いや、自分以外のひとから見たら、なんだそんなことか!?と思われるようなことだけどね。

1.かかりつけ医(癌でなく普段の)を変えた。近くの医院。

2.生協を変えた。某大手生協を長年使っていたが、もう少し添加物とかオーガニックとかに気を遣う生協に鞍替え。

3.スマホタブレットの待ち受け画面を変えた(うん、大したことではない)

4.着るものを少し変えた。痩せたのでガウチョとかすっきり着られるようになった。

5.「超熟」食パンを6枚切りから8枚切りへ。6枚切り食べきれない。夫も食べ過ぎるから。(さらに大したことではない)

6.Wii Fit を再開した。「640日ぶりですね!」とウィーボ君に言われてしまった。

7.基礎化粧品を変えてみた。スクワランで有名なところのおためしセットを取り寄せてみた。さてどうなるかなあ。

 

あー、ほんとにどうでもいいことばかりですが、当人は「リセット、リセット」と喜んでおるわけです。あしからず。

 

 

 

これ、非常に良かった♪ 妹とふたりで堪能してきた。モトさま~♪♪

お葬式の一週間後くらいに。

 

 


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術後3か月の食生活(体重減少)

 久しぶりに胃がん関連のことなど。術後三か月を過ぎ、時々の胸やけに悩みながらもおおむね順調。突然胃液、腸液がこみ上げてきて喉を焼けるような感じが走る、というのは数回経験しましたが、今はほとんどなし。現在飲んでいる薬のせいか、軽い胸やけ程度で済んでいます。飲んでいるのは、便秘対策を兼ねてのマグミットと胸やけ抑制のカモスタット。どちらもジェネリックなので、先発品の名称はわかりません。ダンピングはあるかなしか。たまに汗が出てくる程度。

 食事は、ほぼと家族と同じものを食べていますが、量は当然少ない。胃が3分の1になったので、3分の1食べられるかというとそうでもない。食べられません。食べていけない、と言われているものはないから、何でも食べられるのだけど入っていかない。この頃は、あとひと口、というところでも無理だなと感じたら残すことにしています。もったいないとは思うのだけど、最後のそのひと口がつかえたりダンピングを呼んだりするのですから。

 

  ダンピング(症候群)については下記リンクをどうぞ。日本臨床外科学会HP。

http://www.ringe.jp/civic/igan/igan_13.html

 

 実際何を食べているのかというと、ごはん(米)はお茶碗に4分の1程度。おかずは野菜のものなら大体3分の1から半分。ハンバーグなら半分くらい。生姜焼きは2枚がやっと。おさかなの切り身は小さいもの一切れ。いや、もちろんこれ全部が一食ではありませんよ。6枚切りのトーストは1枚食べるとそれだけで苦しい。以前は2枚くらい平気で食べて、おかずにベーコンエッグとサラダまで食べられたのですが。パンが好きなのに入らないのはつらいなあ。

 食べて楽、量もいけるのは、やっぱり野菜のおかず。それと果物。大根の煮物とかラタトゥイユとかゴーヤチャンプルーとか、こういうものなら楽においしく食べられます。詰まるのはお寿司。前に回転ずしにいって油断してひどい目にあいましたから(自業自得)、今は避けています。ラーメンはスープを味わいたいけど、麵は半分も入らない。リンガーハット皿うどんは上の野菜をまず食べて、麵をほんの少し。これは結構満足できました。もともと食べることが大好き、甘いものもお酒も好き、別腹保持者だったのですが・・・なんという変わりよう。

 あと、嗜好もすこし変わったように思います。一日3杯は飲んでいたコーヒーが残念ながらあまりおいしく思えないのです。この頃はミルクたっぷりの紅茶ばかり飲んでいます。お酒も以前ほど飲めなくなったなあ。酔うから、ではなく容量的に受け付けないというか。夫の晩酌に付き合って、ワインをグラス半分。

 以前のように、食事後何時間か経てば胃がすっきりカラになり「ああ、おなかがすいた!」という感覚がまだ戻ってきません。胃を切った人友の会「アルファ・クラブ」の書籍によれば、「食欲をつかさどる『グレリン』という胃から分泌されるホルモンが切除後欠乏するのも、ダンピングなどの後遺症の一因」だそうです。まさにその状態にいるのが私の現状です。

 

alpha-club.jp

 

 実はここ数日久しぶりに風邪をひき、2日ほどほとんど食べ物が喉を通りませんでした。まったく食欲がなくなったのです。ようやく少しずつ食べられるようになり、今日になってほぼ復活です。体重がまた落ちました。

 私は身長162センチ。術前の体重は生涯最大値(臨月含む・・・ひどいものです(^^;)でした。 当然60キロ超え(泣)。現在そこからマイナス約8キロです。きつかったスカートがゆったりはけるようになりました。嬉しい(^^♪

 胃の切除手術を受けると、体重はだれでも減るそうです。術前に標準体重またはやせていた方なら、体重減少は困った問題ですが、私の場合は減ってやっと標準ですから良かった良かったと思っています。(医学的に果たして良いことなのかはわかりません。あくまで私の場合です。個人差あり!)できればもう一声、あと数キロ落としたい。ですが、ここ数日での減少は、ほとんど絶食での結果ですからいいことではないですね。

 以前のように、何でもおいしく食べられる体に戻りたいです。そのためには、うまくこの体と付き合っていかなくては。きっと長期戦なのでしょうね。

 

 おいしいものが大好き。

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胃がん手術後 旅に出る

 旅の準備をしています。

今年初め胃がんの診断を受けいろいろ諦めていたのですが、術後の結果も良好(食べられないけど)、仕事も退職が正式に決まり時間がたっぷりできたので、(さらに言うと母を送って今後の予定がたてられるようになったので…)、旅にでることにしました。夫の欧州出張に便乗、かつ義姉がドイツに住んでいる娘(私にとっては姪ですね)を訪ねると言うので一緒に行こう!ということになりました。ステージ1aで抗がん剤治療がないとはいえ、胃がん手術後4か月での海外、無謀と思われる方もいらっしゃるでしょうが、機会があれば逃したくない、今後いつ行けるかわからない、ちゃんと体が動くうちに(老体になりきる前に)ということで決行です。今年はいろいろあり過ぎたので、リセット&リフレッシュしたいというのもあるのです。

 出張に便乗とは言っても、当然航空券もホテル代も自分の分は自分もち。夫の仕事が終わった後で、一緒にご飯が食べられるといいな、という程度。義姉とは、日程が合うところは一緒に行動、あとはそれぞれ好きなように歩くという、半分ひとり旅になります。

 海外ひとり旅は、一度台湾に行ったことがありますが、台湾は漢字の国だし何度か行っているのでさして不安はありませんでした。今回は夫より先発して一週間ほどひとり(一部義姉と)でまわり、その後合流というスケジュール。長距離路線に一人で乗ってトランジットするのも、ヨーロッパをひとりで歩くのも初めて。若い頃にバックパッカー経験があるわけでもない。不安がないと言えばうそになりますが、それよりも旅に出られるといううれしさと興味と好奇心が先だっている感じです。準備や情報集めを怠りなく、楽しんできたいです。

 

 今は訪問する予定の町のことを調べたり、ホテルを探したりしています。この段階がとても楽しい。もしかしたら、個人旅行の醍醐味は、準備段階なのではないかしら。安くて清潔で口コミ評価の高いホテルを探したり、鉄道のチケット予約をしたり。こういうことが全然苦になりません。

 英語が話せます、と堂々と言えるほど堪能ではないので、にわか勉強中です。ドイツ語も、ベルギーにも行くのでオランダ語、フランス語の簡単な言葉くらいも覚えたい。「これください」とか。フランス語は昔、第二外国語でやったけどあまり覚えていないし…。オランダ語よりは耳なじみやすいかしら。

 

 先日もバルセロナなどのスペインの町でテロがありました。そういう時にヨーロッパに行くのはどうなんだろう、と思わなくもないけれど、良くない言い方かもしれませんが、どこに行っても同じではないかとも思うのです。普通に暮らしているひとがほとんどの国であればおそらく大丈夫なのではないかと。楽観的過ぎるでしょうか。もちろん自己責任です。何事も起きませんようにと、出かける前には神社にお参りしていきます。苦しいときは神頼み。気持ちの問題かもしれませんが。

 

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機内から雲の流れや地上を見るのが大好きです。

地球の上を飛んでいるんだなあ、と実感します。

 

 

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日常復活

 夫の長い夏休みが終わり、「疲れた…」と言いながら出勤していきました。休み終わって疲れてるって、まあ長距離移動はあったけど、子どもたちが遊びに来たわけでもなく、墓参終わったあとはずっと何もしない(テレビのミステリの録画と甲子園の…)数日間だったのですが。日頃の疲労が積もり積もっているのだろうなあ。

 昨年、定年退職した夫はシニア雇用でそのまま同じ会社同じ部署同じ仕事内容で働いています。変わったのは役職がなくなったので決裁印を押さなくなったことと、あとはお給料がどっと少なくなったこと。まあ、これは仕方のないことではありますが。毎週のように出張があり、年に数回は海外まで行っているので、疲労感は相当なものだと思われます。大丈夫なのかと心配になります。

 休職中の私は何をしているんだか、あっという間に一日が終わり夕方になるのでした。まめに家事をする方ではないので、必要最低限というか、これでいいのか自分・・・

 先週、退院後一区切りの診察があり、腫瘍マーカーほか血液検査も、つらい思いをしたCTの結果も良好で、体調的には、もうすっかり仕事復帰GO!なのでした。

が。今日、本社から電話があり、都内の今までの部署で19時までの勤務でどうか、と。もちろん朝はゆっくりなのですが。・・・はい?そりゃ、無理でしょうよ。帰宅したらほとんど21時近くなってしまう。予想はしていたことですが、やっぱりね。もはやいつ退職するかの問題になってきました。

 まあ、一区切りの年なのかな。病気もしたし、手術もしたし、母も送ったし。いろいろあり過ぎておなかいっぱい。考えるのがいやになったのかも。どうしたものでしょうね。

 

 

光の道

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