空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

第二段階

 昨日、一か月滞在して支えてくれた次女が県外の自分の家に帰った。

3歳の孫ちゃんとふたり、私が入院中も家事や雑事だけでなく、気持ちの支えになってくれた。特に、お父さん(夫)は、一人にならずに済んだから、気持ちがまぎれずいぶん助かったと思う。私の想像していた以上に、夫は消耗していたらしい。本当に助かった。ありがとう。

 

 昨日、次女親子の荷物がすっかりなくなった家の中はなんだか広くてがらんとした感じがした。おしゃべりなふたりがいないととても静か。寂しいと同時にすこしだけほっとする。(孫の夏帽子の句ですね)

 これからは家事は基本的に私がやることになる。リハビリ第二段階かな。動き過ぎないでね、と次女に釘をさされてしまった。はい、のんびりゆっくりやりますよ(o^―^o)

 

手術、入院についての記事を日付をさかのぼって少しずつ書いています。

よろしければ、カテゴリ「入院・手術」でご覧ください。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村


にほんブログ村

逆流性食道炎

術後3週間と3日

 

 術後の後遺症のひとつに、胃液や腸液が食道に遡って食道を荒らす逆流性食道炎がある。いろいろな本にも必ず載っている。

本によれば「胃を全摘した人、または噴門側を切除した人に特に起こりやすい」とのことだった。私は幽門側の切除術を受けたので、ダンピング症候群などと違って、あまり自分のこととしては考えていなかった。

 それが、突然きた。明け方、熱いものがこみ上げてきて、喉が焼かれるような刺激があった。咳き込んで止まらない。トイレに駆け込むも、吐けない。吐くものがない。リビングに這っていって参考書を開いて、対処法を探した。まずは水を飲むこと。上半身を高くして安静にすること。りんごを食べるとペクチンの作用で粘膜を保護するので良い・・・などなど。りんごを剥いて、夜中の台所でもそもそ食べて、水を飲んでまた横になった。

 翌朝まで、喉の違和感が残って食欲がまるでない。(もともと空腹感は以前のようにはないのだが)やれやれこんなのが続くのか、と気持ちも下向き。

ここ5日間ほど便秘なので、その不快感もあって何もする気が起こらない。

参考書によれば、「便秘が続くと(おなかのなかの)内圧が高まって、逆流しやすい」とか。ああ、ぴったりなのね。

 幸い、逆流症状は1回だけでその後は起きていない。どんな後遺症も、起きる可能性はゼロでないと今更ながら実感した。まだまだだなあ。

 

今回の参考書はこちらです。

胃の手術をした患者さんの会がまとめた個々の体験記なので、とても個人的な意見もあり、広く一般的にあてはまることばかりではありませんが、ヒントにはなります。

きちんと医師が監修をされているので、医学的な情報も載っています。

最新胃を切った人の後遺症―解説と体験者の知恵

最新胃を切った人の後遺症―解説と体験者の知恵

 

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村


にほんブログ村

現状(術後3週間)

 術後3週間と1日

 体重は術前のマイナス3キロちょっとで停滞中。便秘で苦しい。ヨーグルトに加え、ヤクルトなど飲み始めた。効果はまだ出ていない。

 朝起きると、みぞおちのあたりが重苦しい。これは入院中からずっと同じ。

起き上がってしばらくすると楽になる。消化できない食べ物がもたれていると言うよりは、中の傷(吻合したところ)が引きつっているような、そんな感じ。体が縦になっているときはさほど感じないから、多分そうではないかと思う。外側の傷(腹腔鏡手術だったから、大きな傷ではない)はかさぶたを残し、ほぼ治ってきた。

 食欲はまずまず。普通の一食の3分の1から4分の1の量を三食。加えて、おやつ(補食)を2回ほど。ビスケットやおせんべい、バナナ(半分)など。カフェインは取りすぎなければオーケーと言われたので、紅茶復活。おいしいおいしい。

ゆっくり食べればダンピングは起きない。先日の焼き肉店が一番つらかった。

体力はまだすっかり戻ってはいない。10分程度買い物に歩いただけで疲れる。そこで自転車再開。これならそれほど疲れない。

 仕事に復帰できるのはいつだろう。復帰しても、きっと以前のようには働けない。体力的に自信がない。正社員から時短のパートタイム勤務に替えてもらうつもりではいるけれど、さてどのタイミングで申請しようか。悩ましい。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村


にほんブログ村

不思議なこと

 昨年の夏くらいから、顔を中心にひどい湿疹といぼのようなものに悩まされていました。

最初にかかった皮膚科でステロイドの軟膏を処方され、しばらく使っていたのですが、一向に良くならない。秋も深まる頃に、別の皮膚科(以前かかったことのある)を受診したら、「ステロイドの長期使用」でダメージを受けていると言われ、しばらく飲み薬とゲンタシン(化膿どめ)だけで様子を見ることになりました。一時的に治ってはきたものの、また同じように湿疹ができ、じゅくじゅくとしてとても嫌でした。一時はメークもできないほどで、すっぴんにマスクをして会社に行ったりしていました。

 それが・・・がんの手術を終えた今、すっかり治ってしまったのでした。

なんとも不思議!正確に言うと、入院の少し前から新しいのはできなくなり、今に至って痕もだんだん消えて、肌の状態が良くなってきています。

 消化器のがんと皮膚症状については、調べるといくつか出てくるのですが、逆に胃がんの症状として調べると、皮膚についてはほとんど記載がありません。

がんは細胞の異常だから、免疫系統に何らかの作用をして、湿疹やいぼにつながるのかな、などと想像しています。それにしてもここまで劇的に治るとは。人間の体のしくみは不思議です。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村


にほんブログ村

焼き肉屋でダンピング

退院後5日目(術後18日目)

 体重は減少。術前よりマイナス約3キロ。血圧が私にしてはとても低く、117-70程度。これは血栓のための血液さらさらのお薬を飲んでいるせいか。

 

 お昼前に、夫と次女と孫ちゃんでユニクロに買い物。

ずっと立っていられない。低血圧のせいかな。

お昼は家族のリクエストで焼き肉店へ。サラダバーか何か食べられるだろう、と思って。家族はもちろん焼き肉。久しぶりなので、大喜び。

私は、ハーフサイズのクッパ。あとはサラダとデザートバーのプリンと杏仁豆腐など。ほんの少しだけ取ってきて、クッパはほんの4分の1ほど。

一口を少なくしてゆっくり食べれば大丈夫だろうと思っていたが、ついペースが速かったのか、噛む回数が少なかったのか、だんだん手足が冷たくなる感じがして、椅子に座っているのにふらふらしてきた。あー、完全にダンピングが起きている。家族が食べ終わるのを待つのも正直つらかったけれど、なんとか保った。すぐに帰宅して、苦しいままベッドに入り、しばらく眠った。寝て起きたら、どうにか苦しいのは治まったが、脱力感というか疲労感は抜けきらない。

 

反省点:食べるスピードが速すぎた。炭水化物ばかり食べてしまった。

    クッパはほとんどお茶漬け状態だから、するすると流れ込んでしまい

    良くなかった。

『胃を切った人のおいしい回復レシピ』によれば、まだまだ全粥の時期で、外食なんてとんでもない、といったところのようだが、結構冒険して食べているような気がする。

お粥はもういいの。飽きちゃったから。流れ込みやすいしね。

 

 


にほんブログ村


にほんブログ村

入院13日目

 本日は入院して13日目。外は明るい土曜日。

手術は無事完了して、元気でおります。

経過順調、本当なら今日あたりめでたく退院!のはずが・・・(´・ω・`)

手術の合併症で肺動脈に血栓が見つかり、点滴治療のためもうしばらく病院にとどまることなりました。がんの手術そのものはうまくいったようで、見える範囲のリンパ節にも転移はみつからず良かった良かったなのでしたが。

 まさか入院中にブログ更新とは。個室なので、念のためパソコンを持ち込んだのだけど役に立ってしまった。これから少しずつ、日付をさかのぼって書いていくことにします。

 

 今日は午前中に主治医の先生から、術後の経過と結果、血栓についての説明。夫とともに聞く。大変丁寧に説明してくださって、よくわかり、あきらめもついた。(なんといっても、もう退院間近と聞かされていたから、昨日おとといはものすごく落ち込んでいたのだ・・・)

 夫が帰ったあと、シャワーしてすっきり。きもちもようやく落ち着いた。

 午後はデクスターの『ジェリコ街の女』読了。久しぶりに文庫をきちんと読んだ。最近はkindleばかりだったけれど、やっぱり紙の本の方が、目には楽かな。

夫が小学生の孫ちゃんからの手紙を持ってきてくれた。嬉しい (^^♪

 

 食事は、全粥と野菜の煮物、魚の煮つけなど、基本的に和食中心。たまにクリームシチューなど洋風なものが出る。それにおやつが添えられて、一日6食。おやつは昨日あたりからビスコやおせんべいが出るようになったので嬉しい。食事で出される量は手術前の半分くらい。胃が3分の1になってしまったのだから、当然だね。

食べたい!という気持ちが戻ってきたから、これからますます回復していくのではないかしら。調子に乗って食べ過ぎないようにしないと。

  今朝体重を測ったら、術前より2キロしか減っていなかった。これからまた徐々に減っていくのかな。いい加減太り過ぎなので減らさなくてはいけないところなのでちょうどいいけれど。適正体重で健康になっていきたいものです。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ

にほんブログ村


にほんブログ村

手術後1日目

 痛い。ひたすら痛い。熱は37度8分。当然、絶飲食。

あの、うまくいかなかった(らしい)硬膜外麻酔のせいかも、と恨めしく思う。昼間、麻酔科の女医の人が来て、さかんに「おかしい、おかしい(ちゃんとやったはずなのに)」と言っていた。おかしいと言うだけなら、なんの解決にもならない。

主治医(執刀医のT先生)に、痛みのことを伝えると、点滴に切り替えよう、と言ってくだった。午後になり、背中の麻酔の管を抜いて、腕からの点滴に切り替え。ようやく痛みが軽くなってきた。

 術後は早期離床が大事、とのことで看護師さんに支えられ、ベッドから立ってみる。痛い。体に力が入らない。でも、看護師さんはスパルタ(愛の鞭w)。数歩歩いて病室の外へ。そこでギブアップ。歩かないと癒着するから、頑張らなくては。

 

にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村