不思議なこと
昨年の夏くらいから、顔を中心にひどい湿疹といぼのようなものに悩まされていました。
最初にかかった皮膚科でステロイドの軟膏を処方され、しばらく使っていたのですが、一向に良くならない。秋も深まる頃に、別の皮膚科(以前かかったことのある)を受診したら、「ステロイドの長期使用」でダメージを受けていると言われ、しばらく飲み薬とゲンタシン(化膿どめ)だけで様子を見ることになりました。一時的に治ってはきたものの、また同じように湿疹ができ、じゅくじゅくとしてとても嫌でした。一時はメークもできないほどで、すっぴんにマスクをして会社に行ったりしていました。
それが・・・がんの手術を終えた今、すっかり治ってしまったのでした。
なんとも不思議!正確に言うと、入院の少し前から新しいのはできなくなり、今に至って痕もだんだん消えて、肌の状態が良くなってきています。
消化器のがんと皮膚症状については、調べるといくつか出てくるのですが、逆に胃がんの症状として調べると、皮膚についてはほとんど記載がありません。
がんは細胞の異常だから、免疫系統に何らかの作用をして、湿疹やいぼにつながるのかな、などと想像しています。それにしてもここまで劇的に治るとは。人間の体のしくみは不思議です。
焼き肉屋でダンピング
退院後5日目(術後18日目)
体重は減少。術前よりマイナス約3キロ。血圧が私にしてはとても低く、117-70程度。これは血栓のための血液さらさらのお薬を飲んでいるせいか。
お昼前に、夫と次女と孫ちゃんでユニクロに買い物。
ずっと立っていられない。低血圧のせいかな。
お昼は家族のリクエストで焼き肉店へ。サラダバーか何か食べられるだろう、と思って。家族はもちろん焼き肉。久しぶりなので、大喜び。
私は、ハーフサイズのクッパ。あとはサラダとデザートバーのプリンと杏仁豆腐など。ほんの少しだけ取ってきて、クッパはほんの4分の1ほど。
一口を少なくしてゆっくり食べれば大丈夫だろうと思っていたが、ついペースが速かったのか、噛む回数が少なかったのか、だんだん手足が冷たくなる感じがして、椅子に座っているのにふらふらしてきた。あー、完全にダンピングが起きている。家族が食べ終わるのを待つのも正直つらかったけれど、なんとか保った。すぐに帰宅して、苦しいままベッドに入り、しばらく眠った。寝て起きたら、どうにか苦しいのは治まったが、脱力感というか疲労感は抜けきらない。
反省点:食べるスピードが速すぎた。炭水化物ばかり食べてしまった。
クッパはほとんどお茶漬け状態だから、するすると流れ込んでしまい
良くなかった。
『胃を切った人のおいしい回復レシピ』によれば、まだまだ全粥の時期で、外食なんてとんでもない、といったところのようだが、結構冒険して食べているような気がする。
お粥はもういいの。飽きちゃったから。流れ込みやすいしね。
入院13日目
本日は入院して13日目。外は明るい土曜日。
手術は無事完了して、元気でおります。
経過順調、本当なら今日あたりめでたく退院!のはずが・・・(´・ω・`)
手術の合併症で肺動脈に血栓が見つかり、点滴治療のためもうしばらく病院にとどまることなりました。がんの手術そのものはうまくいったようで、見える範囲のリンパ節にも転移はみつからず良かった良かったなのでしたが。
まさか入院中にブログ更新とは。個室なので、念のためパソコンを持ち込んだのだけど役に立ってしまった。これから少しずつ、日付をさかのぼって書いていくことにします。
今日は午前中に主治医の先生から、術後の経過と結果、血栓についての説明。夫とともに聞く。大変丁寧に説明してくださって、よくわかり、あきらめもついた。(なんといっても、もう退院間近と聞かされていたから、昨日おとといはものすごく落ち込んでいたのだ・・・)
夫が帰ったあと、シャワーしてすっきり。きもちもようやく落ち着いた。
午後はデクスターの『ジェリコ街の女』読了。久しぶりに文庫をきちんと読んだ。最近はkindleばかりだったけれど、やっぱり紙の本の方が、目には楽かな。
夫が小学生の孫ちゃんからの手紙を持ってきてくれた。嬉しい (^^♪
食事は、全粥と野菜の煮物、魚の煮つけなど、基本的に和食中心。たまにクリームシチューなど洋風なものが出る。それにおやつが添えられて、一日6食。おやつは昨日あたりからビスコやおせんべいが出るようになったので嬉しい。食事で出される量は手術前の半分くらい。胃が3分の1になってしまったのだから、当然だね。
食べたい!という気持ちが戻ってきたから、これからますます回復していくのではないかしら。調子に乗って食べ過ぎないようにしないと。
今朝体重を測ったら、術前より2キロしか減っていなかった。これからまた徐々に減っていくのかな。いい加減太り過ぎなので減らさなくてはいけないところなのでちょうどいいけれど。適正体重で健康になっていきたいものです。
手術後1日目
痛い。ひたすら痛い。熱は37度8分。当然、絶飲食。
あの、うまくいかなかった(らしい)硬膜外麻酔のせいかも、と恨めしく思う。昼間、麻酔科の女医の人が来て、さかんに「おかしい、おかしい(ちゃんとやったはずなのに)」と言っていた。おかしいと言うだけなら、なんの解決にもならない。
主治医(執刀医のT先生)に、痛みのことを伝えると、点滴に切り替えよう、と言ってくだった。午後になり、背中の麻酔の管を抜いて、腕からの点滴に切り替え。ようやく痛みが軽くなってきた。
術後は早期離床が大事、とのことで看護師さんに支えられ、ベッドから立ってみる。痛い。体に力が入らない。でも、看護師さんはスパルタ(愛の鞭w)。数歩歩いて病室の外へ。そこでギブアップ。歩かないと癒着するから、頑張らなくては。
手術
2017年5月17日
本日は手術の日。6時半までOS‐1のみ飲むことが許されている。
朝からなんとなく緊張。でも、昨日執刀医のT先生からとても丁寧な説明を受けたので、もうあとは先生たちにお任せ。腹をくくった。
8時過ぎに、夫と次女と孫ちゃんが到着。ほどなく、看護師さんのお迎え。
歩いて手術室に向かう。手術室の入り口で、手を振って家族とはいったんお別れ。
さすが大きい病院だけあって、手術室がたくさんある。
手術室に入ると手術台に寝るように言われる。てきぱきと点滴やバイタルのコードをなどをつけられる。その後、メインイベント。背中に硬膜外麻酔の準備。ああ、痛いんだ…いやだなあ(10年前に子宮筋腫の手術で経験済み)。と思ったが、意外に注射は痛くなく、麻酔の管の挿管へ。これが…今回の手術で一番マズイ、と思ったこと。言ってはなんだが、下手である。挿管をしている医師はもしかしたらあまり慣れていないのか?(とんでもないことだ!)といった感じで、別の医師から「そうじゃない、そうもっともっと」というようなことを言われている。ああ、堪忍してよ。麻酔効かなかったらアウトだよ・・・なんて思っているうちに気が遠くなった。
「なずなさん、終わりましたよ。わかりますか?」と声をかけられて目が覚めた。
瞬間、激痛。「痛い、痛い」と涙が出る。周囲が慌てて、麻酔薬を追加しているようだ。また意識がなくなり、ストレッチャーからエレベーターホールで待機していたベッドに移されたときにまた目が覚めた。その後は半ばもうろうとして、あまりよく覚えていない。
「4時間59分だって。ほぼ予定通り。一番自然な方法でつなげられたようだよ。リンパ節には(転移が)なかったって。」と夫。次女も後から来た三女も、一様にほっとしている様子。良かった。
家族はほどなく帰宅。帰り際の夫が頭をなでてくれた。ああ終わったんだなあと少し涙が出た。心配かけてごめんなさい。
その後は朝まで、痛みと闘いながらうつらうつら。半分眠ったような、眠れていないような。背中の麻酔、酸素マスク、点滴、ドレーン、導尿のカテーテル、管だらけ。脚には血栓予防のエアポンプ。身動きが取れない。指先もなかなか動かせない。看護師さんがアイスノンを持ってきてくれて、首の下に入れたら少し眠れた。
「時薬(ときぐすり)だ。がんばれ。いずれは痛くなくなるから」と自分を励ましていた。
入院
予定通り、本日入院。
昨日、良いことがあったので、気持ちも切り替わったようです。それほど不安もありません。もうなるようにしかならないでしょう。
10時に病院に来てから、病棟に行き、入れ替わり立ちかわり、種々の担当の方が病室に見えて、説明や同意書へのサイン。まあ、細かく分かれているものだなあ、と感心してしまうほど。
初の病院食は普通食なので、チキンライスとサラダ。しっかり完食。おいしくいただきました。
午後の説明まで時間があったので、下のカフェに行って、夫とコーヒーを飲みました。ついでにケーキも。当分食べられないし。
用事が済み、夫が帰ってしまったので、暇を持て余す感じです。もちこんだパソコンをつないで記事を書いています。個室なのでのんびりです。(ずっと昔に入っていたがん保険の特約が役にたちました)
さて、晩御飯は何かなあ。