空の下を歩く

旅と日常。空の下を歩きましょう。胃がん闘病記としてはあまりお役にたてないかも。

手術

2017年5月17日

本日は手術の日。6時半までOS‐1のみ飲むことが許されている。

朝からなんとなく緊張。でも、昨日執刀医のT先生からとても丁寧な説明を受けたので、もうあとは先生たちにお任せ。腹をくくった。

 8時過ぎに、夫と次女と孫ちゃんが到着。ほどなく、看護師さんのお迎え。

歩いて手術室に向かう。手術室の入り口で、手を振って家族とはいったんお別れ。

さすが大きい病院だけあって、手術室がたくさんある。

 手術室に入ると手術台に寝るように言われる。てきぱきと点滴やバイタルのコードをなどをつけられる。その後、メインイベント。背中に硬膜外麻酔の準備。ああ、痛いんだ…いやだなあ(10年前に子宮筋腫の手術で経験済み)。と思ったが、意外に注射は痛くなく、麻酔の管の挿管へ。これが…今回の手術で一番マズイ、と思ったこと。言ってはなんだが、下手である。挿管をしている医師はもしかしたらあまり慣れていないのか?(とんでもないことだ!)といった感じで、別の医師から「そうじゃない、そうもっともっと」というようなことを言われている。ああ、堪忍してよ。麻酔効かなかったらアウトだよ・・・なんて思っているうちに気が遠くなった。

 

 「なずなさん、終わりましたよ。わかりますか?」と声をかけられて目が覚めた。

瞬間、激痛。「痛い、痛い」と涙が出る。周囲が慌てて、麻酔薬を追加しているようだ。また意識がなくなり、ストレッチャーからエレベーターホールで待機していたベッドに移されたときにまた目が覚めた。その後は半ばもうろうとして、あまりよく覚えていない。

 「4時間59分だって。ほぼ予定通り。一番自然な方法でつなげられたようだよ。リンパ節には(転移が)なかったって。」と夫。次女も後から来た三女も、一様にほっとしている様子。良かった。

 家族はほどなく帰宅。帰り際の夫が頭をなでてくれた。ああ終わったんだなあと少し涙が出た。心配かけてごめんなさい。

その後は朝まで、痛みと闘いながらうつらうつら。半分眠ったような、眠れていないような。背中の麻酔、酸素マスク、点滴、ドレーン、導尿のカテーテル、管だらけ。脚には血栓予防のエアポンプ。身動きが取れない。指先もなかなか動かせない。看護師さんがアイスノンを持ってきてくれて、首の下に入れたら少し眠れた。

「時薬(ときぐすり)だ。がんばれ。いずれは痛くなくなるから」と自分を励ましていた。

 

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入院

 予定通り、本日入院。

昨日、良いことがあったので、気持ちも切り替わったようです。それほど不安もありません。もうなるようにしかならないでしょう。

 10時に病院に来てから、病棟に行き、入れ替わり立ちかわり、種々の担当の方が病室に見えて、説明や同意書へのサイン。まあ、細かく分かれているものだなあ、と感心してしまうほど。

 初の病院食は普通食なので、チキンライスとサラダ。しっかり完食。おいしくいただきました。

午後の説明まで時間があったので、下のカフェに行って、夫とコーヒーを飲みました。ついでにケーキも。当分食べられないし。

用事が済み、夫が帰ってしまったので、暇を持て余す感じです。もちこんだパソコンをつないで記事を書いています。個室なのでのんびりです。(ずっと昔に入っていたがん保険の特約が役にたちました)

 さて、晩御飯は何かなあ。


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結婚式

 今日は末っ子の結婚式でした。

アットホームな良いお式と披露宴でした。離れて住んでいる子供たちと孫ちゃんたちにも会えたし、うれしい一日でした。

とても良い会場でスタッフの皆さんがきちんとプロの仕事をしてくださって、気持ちよくすべてが進行しました。ヘアセットと留袖の着付けも、今までで一番満足できるもので、我ながらちょっと素敵♪ などと思ったりしました。もちろん娘はとてもきれいな花嫁でした(親ばかですが、こんな日くらいはご容赦を)。

 さて、明日から入院です。今日の晴れの日から一転、頑張る期間となります。

がんばります!

 

美味しいお料理でした。当分食べ収め。

 


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旅の記憶 スペインの空

 身動きの取れない今、旅の思い出で気を紛らわせています。手術前なので、まだ痛みも不便もつらさもなく、気持ちと体調を平静に保つだけが仕事のようです。きっとこんな風にのんびりとしていられるのはあとほんの少しなのでしょう。

 

 スペインに行きたいです。過去、2回行きました。2012年と昨年秋です。夫が仕事で、何度か行っていたので、是非一緒に行こうと。一回目は定番のマドリードバルセロナ、ちょっと足を伸ばしてジローナ(カタルーニャの都市)。もう初回でノックダウンです。スペインに魅了されてしまいました。街の雰囲気、美味しい食べ物、音楽、気さくな人々。

 二回目のスペインは昨年秋、アンダルシア地方に絞って。旅程もフライトもホテルも列車・バスも、観光地の予約チケットもすべて自分でやりました。楽しかった!下調べから予約の過程まですべて楽しかったです。個人手配の旅は高そう、と思われるかもしれませんが、結果的に一般的なツアーとあまり変わらない予算で行くことができました。フライトの予約がかなり早かったので割引チケットが取れたことと、ホテルをよくよく選んだので、リーズナブルに行けたのだと思います。もちろん、現地ガイドも添乗員もなしです。気ままに歩き回るほうが好きなので。スペイン語が話せなくても、観光地やホテルではおおむね英語が通じますし、文字に書いて知らせることもできます。

 アンダルシアは、とにかく空がきれいでした。あの青色はなんと言ったらいいのかしら。また、あの空を見にいつか出かけて行きたいものです。そのためには、しっかり体を治すこと、がんばるぞ(&節約して資金作りですね)。

 

セビーリャ ヒラルダの塔

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コルドバの街角

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グラナダ アルハンブラ宮殿

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放置?それとも

 一週間後に手術を予定されている一患者として。

がんは切るな。放置しろ。抗がん剤は「毒」だ。

そういう主張の医師がいることは承知している。

でも、私は躊躇なく手術を選んだ。「標準治療」というものを信じているからだ。

まったくの素人だから、それを素直に受け入れた。今まで積み重ねられた経験と実績から引き出された結果だと思っているから。

かの医師によれば、「早期胃がんも切るな。放置しろ」ということだそうである。

では、切らないでいたらどうなるのか。切ってからの余命と、切らずにいる状態での余命をどうやって比較するというのか。

あまりに無責任ではないか。

私は、手術を選択した。切って、回復する。がんばる。 

 


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旅の記憶 台南(1)

  病気のことばかり考えていると滅入ってくるので、気分転換に過去の旅の写真など。

私は旅が好きで、特に台湾が大好きです。(スペインも好きです)

写真は、2015年に一人旅した、台湾の台南市

 

台湾鐵道の台南駅。南国の風情です。

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安平古堡(台湾でもっとも古いお城のひとつ)

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剣をくわえた獅子。剣獅という、台南安平地区の守り神です。

いろいろな顔があります。

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これは迫力がありました。

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お寺はどこも華やか。

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日本統治時代の建物。林百貨店。レトロで素敵。

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 知らない街をひとりで歩くのは、ちょっと緊張しながらもとても楽しいです。台湾は治安が良いので、女性ひとりでも歩きやすいところです。(むろん、どの町にも夜間は近づかないほうがよいエリアはあるので、そのあたりは十分注意が必要です)

台北・九ふんは一番人気ですが、台南・高雄の南部の町もまた見どころがたくさんあって楽しいですよ。

 

 私が旅に行けるようになったのは、ここ何年かのこと。若いころからできる環境にいたら、バックパッカーになってあちらこちら行ってみたかったです。空の下を歩きたい!

台南の旅、よろしければご覧ください。http://4travel.jp/travelogue/11027738

 

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落ち着かない

 

 落ち着かない。そうです、緊張しています。

あれだけのんきに構えていたのに、朝起きると胃がきゅっとする感じがします。ストレスでまた胃潰瘍?まさか、がんが進行したのかな。最初に胃がんと言われてからすでに2か月半。いくら早期がんで(今のところ)転移は見えない、と言われても大丈夫かなと心配になってしまいます。手術日程を決める際、食道胃腸外科の医師に「そんなに先でいいのですか?」と聞いたのですが、「そんなにすぐ進行するなら、切れませんよ(苦笑)」的なことを言われました。最初にかかった消化器内科の先生はとても感じよく、丁寧に説明してくれたのですが、外科の医師は正直あまり良い感じではありませんでした。いや、説明すべきことはきちんと話してくださったのですが、どうもビジネスライクというか、なんというか。気持ちの弱っている患者に寄り添う、という感じではなかったですね。自分の仕事を淡々とこなしている、というか。まあ、手術と言われてこちらは平静な気持ちではいられなかったので、受け止め方がネガティブになってしまったのかもしれません。それでも、開腹してがんを切る、というのは外科医にとっては日常の仕事、でも患者としては一生に一度あるかないかのつらい出来事、その温度差を配慮してくれるのを医療者側に期待するのは間違っていないと思うのです。

 早く終わってしまわないかな。さっさと切って、抗がん剤なしで済んで、早く日常生活を取り戻したい。つらいなあ。

 

こういうものが早く飲めるようになりたい・・・ずいぶん先ですが (TT)

 

 


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